「生徒の月謝、誰が払って誰がまだか分からない」「出欠の集計に毎月1時間以上かかる」「担当スタッフが休んだら情報が全部消える」——
小規模の塾や美容サロン、習い事教室で、こんな悩みを抱えていませんか?
生徒管理や月謝管理は、Excelで「正しい項目設計」さえすれば、無料で今日から始められます。 本記事では、業種別のテンプレート事例付きで、Excelシートの作り方を具体的に解説します。
さらに、Excel管理が限界を迎えるタイミングと、1人から使える顧客管理アプリへのスムーズな移行方法もご紹介します。


- Excelで生徒管理・月謝管理を始める具体的手順と項目テンプレート
- 塾・美容サロン・教室の業種別テンプレート事例
- SUM・COUNTIF・VLOOKUPなど実務で使う関数の使い方
- Excelが破綻するタイミングと管理アプリへの移行判断基準

生徒管理・月謝管理に必要な項目一覧【テンプレート】

基本情報(どの業種でも共通)
まず、業種を問わず必ず必要になる項目を整理します。
| 項目 | 具体例 | 備考 |
|---|---|---|
| 管理番号(ID) | S001, C001 | 一意の番号。VLOOKUPの基点になる |
| 氏名 | 山田 太郎 | フリガナも別列で設けると検索に便利 |
| 電話番号 | 090-XXXX-XXXX | 緊急連絡用 |
| メールアドレス | taro@example.com | 連絡・お知らせ配信用 |
| 入会日 | 2024/04/01 | 在籍期間の把握、月謝発生日の管理 |
| コース/メニュー | 英数コース / カット+カラー | ドロップダウンリスト推奨 |
| 担当者 | 田中先生 / スタイリストA | 属人化防止のため必ず記録 |
| 備考 | アレルギー情報、学習上の配慮 | 自由記述欄 |
月謝・支払い管理の項目
| 項目 | 具体例 | 備考 |
|---|---|---|
| 月額料金 | 15,000円 | コース別に自動表示するならVLOOKUP |
| 支払い方法 | 口座振替 / 現金 / カード | ドロップダウン推奨 |
| 当月入金日 | 2024/07/05 | 空欄=未入金として条件付き書式で色分け |
| 入金ステータス | 済 / 未 / 遅延 | COUNTIFで月末に未納者を自動集計 |
| 未納月数 | 2 | 条件付き書式で2ヶ月以上を赤表示 |
出欠管理の項目
| 項目 | 具体例 | 備考 |
|---|---|---|
| 日付 | 2024/07/01 | 日付形式で統一 |
| 出欠区分 | 出席 / 欠席 / 遅刻 / 振替 | ドロップダウン必須 |
| 備考 | 体調不良、電車遅延 | 理由を記録 |
最初から全項目を使う必要はありません。「管理番号・氏名・コース・月謝ステータス」の4項目だけでスタートし、必要に応じて追加するのがコツです。
【業種別】事例パターン3選

事例① 個人学習塾(生徒20名)
管理したいこと: 成績推移、月謝入金、出欠
シート構成例:
| シート名 | 内容 |
|---|---|
| 生徒マスター | 氏名・学年・保護者情報・コース |
| 成績管理 | 科目別テスト点数・平均点・推移 |
| 月謝管理 | 月別入金ステータス・未納一覧 |
| 出欠記録 | 日別の出欠区分・欠席回数集計 |
使う関数:
- =AVERAGE(C2:C10) → 生徒の平均点を自動算出
- =IF(F2>=60,”合格”,”要復習”) → 点数に応じた自動判定
- =COUNTIFS(B:B,”山田太郎”,D:D,”欠席”) → 特定生徒の欠席回数
月末に月謝シートの「未」をフィルターで抽出し、保護者へ一括連絡。成績シートは面談前にグラフ化して保護者に共有。
事例② 美容サロン(顧客30名・スタッフ2名)
管理したいこと: 来店履歴、売上、次回予約、顧客の好み
シート構成例:
| シート名 | 内容 |
|---|---|
| 顧客マスター | 氏名・連絡先・施術履歴・アレルギー |
| 来店記録 | 日付・メニュー・担当者・売上金額 |
| 月間売上 | 顧客別売上・メニュー別集計 |
| 次回予約 | 予約日・メニュー・リマインド要否 |
使う関数:
- =SUMIFS(売上列, 顧客名列, “佐藤花子”, 月列, “7月”) → 顧客別月間売上
- =COUNTIF(メニュー列,”カラー”) → メニュー別施術回数
- =VLOOKUP(A2,顧客マスター!A:E,5,FALSE) → IDから顧客情報を自動表示
前回来店から60日以上空いた顧客を条件付き書式でハイライトし、再来店促進のDMリストに活用。
事例③ ピアノ教室(生徒15名・月謝制+発表会費)
管理したいこと: レッスン出欠、月謝+発表会費の入金、進度記録
シート構成例:
| シート名 | 内容 |
|---|---|
| 生徒マスター | 氏名・学年・保護者連絡先・曜日 |
| レッスン記録 | 日付・出欠・進度(教本ページ等) |
| 月謝管理 | 月額+発表会費・入金ステータス |
| 年間カレンダー | 休講日・発表会日程・振替管理 |
使う関数:
- =COUNTIFS(生徒名列,”田中次郎”,出欠列,”欠席”) → 欠席回数
- =IF(入金日セル=””,”未納”,”済”) → 入金有無を自動判定
- =DATEDIF(前回レッスン日,TODAY(),”D”) → 前回からの経過日数
月初に月謝シートの入金ステータスを全員「未」にリセットし、入金確認のたびに「済」に変更。月末に未納者だけフィルターで一覧化。
Excelで使う関数5選(実践的な使い方)

① SUM — 合計を出す
=SUM(D2:D20) → 月間売上合計、月謝合計額の計算に使用
② AVERAGE — 平均を出す
=AVERAGE(C2:C10) → テスト平均点、1回あたりの施術単価の算出に使用
③ IF — 条件分岐で自動判定
=IF(E2=””,”未納”,”入金済”) → セルが空欄なら「未納」、入力があれば「入金済」と表示
④ COUNTIF / COUNTIFS — 条件に合うデータを数える
=COUNTIFS(A:A,”山田太郎”,C:C,”欠席”) → 特定の生徒の欠席回数を自動カウント
⑤ VLOOKUP — 別シートから情報を引っ張る
=VLOOKUP(A2,生徒マスター!A:D,4,FALSE) → 管理番号を入力するだけで氏名やコースを自動表示。シート間の連携に必須
関数は一度設定すれば、以降は入力だけで自動集計されます。最初の30分を投資するだけで、毎月の集計時間を大幅に短縮できます。
Excelが「破綻する」タイミングとサイン

Excel管理は手軽ですが、以下のサインが出たら限界が来ている証拠です。
| 破綻のサイン | 何が起きるか |
|---|---|
| 生徒(顧客)が30名を超えた | シートが重くなり、スクロールと検索に時間がかかる |
| スタッフと共有し始めた | 「最新版はどれ?」「上書きされた」問題が頻発 |
| スマホから確認したくなった | Excel操作がスマホでは困難。外出先で使えない |
| メール連絡を別ツールで行っている | 情報が分散し、「誰にいつ何を送ったか」が分からなくなる |
| ファイルが複数に分かれた | 年度ごとにファイルが増え、過去データの参照が面倒 |
| 関数やマクロが壊れた | 修正できる人がいないと復旧不能 |
これらのサインが1つでも当てはまったら、管理アプリへの移行を検討するタイミングです。
1人から使える顧客管理アプリという選択肢

管理アプリがExcelより便利な理由
① どこにいても入力・確認・連絡ができる
スマホ1台で、レッスン直後に出欠を入力し、保護者にメール連絡するところまで完結します。教室にいなくても最新情報が手元にあります。
② リアルタイムで情報が共有される
スタッフが入力した瞬間に全員に反映。「ファイルの最新版はどれ?」問題がゼロになります。
③ メール連絡・リマインドまで一元化
未納者への連絡、次回予約のリマインド、お知らせ配信がアプリ内で完結。情報の分散が起きません。
④ データが壊れない
クラウド保存のため、PCの故障やファイル破損でデータを失うリスクがありません。自動バックアップ付き。
コスト比較
| 手段 | 月額費用 | スマホ対応 | 共有 | メール連絡 |
|---|---|---|---|---|
| Excel | 無料 | △(操作困難) | △(上書きリスク) | × |
| Googleスプレッドシート | 無料 | △ | ○ | × |
| 顧客管理アプリ(FlexCRM等) | 1,200円/人〜 | ○ | ○ | ○ |
FlexCRMが小規模事業に向いている理由
FlexCRMは、1ユーザーから初期費用ゼロで始められる顧客管理ツールです。
- ノーコードで「生徒台帳」「月謝管理」「出欠記録」アプリを自分で作れる
- PCが苦手でも直感操作で完結する設計
- スマホから出欠入力・保護者メール送信が可能
- 顧客情報と施術履歴・レッスン記録が紐づくので情報が分散しない
- 無料プランでまず試せる
Excelで管理の「型」を学んだら、アプリに切り替えるのが最もスムーズな移行パターンです。 Excelで整理した項目をそのままアプリに移行できるため、最初からアプリを使うより「何を管理すべきか」が明確になります。
まとめ

Excelで始めて、アプリで楽にする——小規模管理の最適ルート
作り方の振り返り
| ステップ | やること | 成果 |
|---|---|---|
| ① 項目設計 | 管理番号・氏名・コース・月謝ステータスを決める | 管理の「型」ができる |
| ② シート作成 | ドロップダウン・条件付き書式を設定 | 入力ミスが減り視認性が上がる |
| ③ 関数設定 | SUM/COUNTIF/VLOOKUPで自動集計 | 毎月の集計作業が不要になる |
| ④ 運用開始 | 月末にフィルターで未納者抽出→連絡 | 漏れのない月謝管理が実現 |
業種別のポイント(おさらい)
| 業種 | 管理の核 | 特に重要な項目 |
|---|---|---|
| 学習塾 | 成績+月謝+出欠 | テスト点数推移、未納管理、欠席回数 |
| 美容サロン | 来店履歴+売上+好み | 前回施術内容、来店間隔、アレルギー |
| ピアノ教室 | レッスン進度+月謝+振替 | 教本ページ、発表会費、振替管理 |
ツール選びの結論
| あなたの状況 | 最適な手段 | 理由 |
|---|---|---|
| 生徒10名以下で自分だけが管理 | Excel | 無料・手軽・個人で完結 |
| 10名超、またはスタッフと共有 | 顧客管理アプリ | リアルタイム共有・スマホ対応・メール連絡まで一元化 |
| Excel管理が崩壊しかけている | 今すぐアプリに移行 | データ消失の前に移行すべき。既存データのインポートも可能 |
最終メッセージ
Excelでの生徒管理・月謝管理は、小規模事業の第一歩として最適です。しかし、Excelは必ずどこかで破綻します。 ファイルが壊れる、バージョンが混乱する、スマホで使えない——こうした問題は生徒数の増加とともに必ず訪れます。
だからこそ、最初から「アプリに移行する前提」で項目設計をしておくことが重要です。本記事で紹介した項目テンプレートをそのまま管理アプリに移行すれば、スムーズに次のステージへ進めます。
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