みんなどう使ってる?営業活動で使えるFlexCRMテーブル設計【BtoB】

2025.08.27

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FlexCRMはノーコードで直感的に使える一方、自由度が高いため、
「みんなどんなふうに使っているんだろう?」
「おすすめの構成や設計例が知りたい」
「リレーションって、どういう場面で効果的に使えるの?」
といった疑問を持つ方も少なくありません。

本記事では、BtoBの営業活動(SFA的な使い方)を例に、テーブル設計の考え方や構成例をご紹介します。
「どう作ればあとで楽になるのか?」を意識した設計のヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

まずは受注までの営業活動と、その際に利用するテーブルについてご紹介します。

Excelでシートを使い分けるように、FlexCRMでも目的や工程ごとにテーブルを切り替えるのがポイントです。
1つのテーブルに情報を詰め込みすぎず、用途を明確に分けて管理することで、見やすく・使いやすい構成になります。

ミニ用語集

  • テーブルExcelのシートのような情報のまとまり
  • 自動コピートリガー機能(あらかじめ設定した条件に合致したときに、自動的にアクションを実行できる機能)を使うことで、レコードを自動で別のテーブルにコピーすることができます。
  • リレーションテーブル同士をつなぐことで、テーブル同士のデータを連携することができます。

使用テーブル:顧客リスト

営業活動の出発点として、まずはターゲットとなる企業リストを作成します。
「会社名」「住所」「業種」「企業規模」など、最小限の情報を入力しておくことで、営業チームが同じリストをもとに活動をスタートできます。

「見込みあり」などのステータスに応じて、次のテーブルへ自動コピーされる設定をあらかじめ用意しておくと、営業フローの移行がスムーズになります。

ステータスに応じたトリガー(レコードの自動コピー)設定の方法を知りたい方は、プロセスの結果ステータスから設定できる方法について解説しています。

▼ 結果ステータス、トリガーを設定する

使用テーブル:顧客管理台帳

※Step1の見込み顧客をコピーしてスタート

実際にアプローチして反応があった見込み顧客を、「顧客管理台帳」へコピーし、より詳細な管理を行います。

このテーブルでは以下のようなテーブルとリレーション(紐づけ)しながら活用します。

  • 営業日報テーブルいつ誰が訪問・どんな話をしたのかを記録
  • 名刺管理テーブル名刺交換した担当者情報を記録、企業との関係性を可視化

ポイント

1件の顧客に対して複数のやり取り・情報が発生するため、「1対多」の関係を意識した設計に。

使用テーブル:商談案件

※Step2の中でも確度が高い案件をコピーして管理

具体的な商談がスタートしたら、「商談案件」テーブルに移行します。
ここでは、より明確な営業プロセスの記録と進捗管理をしていきます。

  • 見積金額、受注予定日、見込みランク、プロセス(例:プレゼン・デモ実施/見積書提出)などを記録
  • 営業日報・メール対応履歴と連携することで、提案〜受注までの動きを一画面で可視化
  • 他のテーブル同様、一定のステータス(受注/失注など)でテーブル外へ自動コピーする設計をおすすめします

ポイント

「商談案件」は営業チーム内で共有することで、属人化を防ぎ、全体の状況を確認することができます。

サポートメールなど、別のテーブルを紐づけるためには、事前にテーブル同士の設定が必要です。

▼ マニュアル [サポートメールの設定] 関連テーブルの設定

(発展編)受注後:ユーザ管理へ

商談が受注で終わったあと、サポート担当や経理担当が引き継ぐ工程では、「ユーザ管理」や「契約管理」など、CRM的なテーブルへとつなげていく運用も可能です。

ご紹介したテーブル構成は、汎用的に使える「たたき台」として設計しています。
ご自身の事業に合わせて調整しながら、SFA的な活用のきっかけとしてご活用ください。

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